肉眼では、ウイルスや放射線を直接知覚することはできないし、地球の裏側を行進するアリの大群の音を聞くこともできない。しかし、他の生物、あるいはそれらを感知できる感覚器官を持つ生物は、それらを感知することができ、存在すると私は信じている。 私たちが考えていること、私たちの心に浮かぶイメージ、そして念のような形を持たない非物質的な存在。また、それらは何らかの形で私たちを取り巻く環境に影響を与えているような気もする。 そして、そのような目に見えないもの、聞こえないもの、知覚できないものでさえも、私の周囲を漂い、存在しているのかもしれないとも思った。 キャンバスにアクリル絵の具で描いた作品。浮遊する意識は、複雑に絡み合った形を流体で表現している。 意識と無意識は、どんな生き物の中にも飛び交っている。