はるか昔、世界が存在しなかった頃、宇宙には水しかなかった。世界がどのように出現するのか、誰も知らなかった。しかし、ある日、水は動き始め、波ができた。その波は、中心から周辺へと移動し、表面に円を形成した。 それぞれの円は、内部が空洞で、その周囲に水の輪があった。動くたびに円は大きくなり、遠くの円は合体してさらに大きな円を形成した。そして、その振動の中で、水面にはさまざまな物質が現れ始めた。最初は砂粒で、次に海草、石などが水面に浮いてきた。これらの物質が振動の影響を受けて一体化し、成長し始めた。 何百万年もの時を経て、このプロセスによってさまざまな形態や種類の生命が形成された。 "Circles 5" 40x45 cm アクリル、キャンバス 2017年