私の小さな庭に、クペナ(Polygonatum multiflorum)という素晴らしい植物がある。ソロモンの印章」とも呼ばれるこの植物の根には、毎年枯れる茎に印章のような跡が残る。伝説によると、ソロモン王は悪霊を銅の器に閉じ込め、自分の印章の指輪で封印したという。 ソロモン王が香水と何を結びつけたのかは知らないが、私にとっては、このかわいらしく、優しく、気取らない植物は日陰に生え、毎年珍しい花を咲かせて私を楽しませてくれる。その鈴なりの花は、細長く緑がかった谷間の百合のようだ。あるいは小さなノームの帽子のようでもある。今にもこの不思議なノームの赤ちゃんが枝の下から顔を出し、白と緑の帽子を取って頭に乗せ、ノームらしい仕事を始めるようだ。 私のアトリエでは、この作品はマット(19*26cm)と木製の額(33*43cm)に額装して飾ってある。写真をお送りすることもできます。