「いろといろ」／ ”Iro to Iro”

コンセプト

奇妙でかわいい生きもの達・存在達を描く。

絵（時々、粘土の立体）に現れる彼らはどこからやってくるのか作者自身もわからないが、幼い頃から描かずにはいられなかった。

強いて言葉で言うなら、自分の頭の中にいる生きもの達を外へ出したい気持ちで体を動かし描いている、と説明していた。

さらに2020年頃からは、物理・非物理次元に関わらず存在している者たちを、自分という映写機またはフィルターを通して見える形で出現させているのかもしれない、という感覚が出てきた。

描くときは思考を使わず、描く瞬間を味わうことだけに意識を置くようにしている。
そうして夢中で描くことがおそらくもっとも軽やかに彼らが現れてくるやり方のようだ。
そして何より自分が、にやけるぐらい心が満たされて心地よいので、何も考えないのが自分にとって一番いいのだと思う。



また、自分を構成する要素に「描くこと」ともうひとつ「地球の自然や生きもの達」が挙げられる。
地球の自然が好きで、日々五感で感じて親しんでいることで自分というものが保たれている感覚があり、人生に欠かせない存在である。

幼い頃から自然や生きもの達になぜか強く惹かれて、自然観察をしたり地球に貢献したい思いから野生生物研究に関わるようになっていた。

こうしてじっくり見てきた生きもの達や地球から感じ取った何かを、無意識に作品や創作活動へ反映している部分もあるだろう。



方法に固執せず「今を楽しむ。心地良くゴキゲンに生きて豊かになり、豊かにする。」という人生の途中。
描くことはその方法のひとつだけど、私の人生に欠かせない。