日本人は桜が咲くと暖かい季節がやって来たと感じる。そして、桜を見て幸せな気持ちになる。桜が散る頃には黄緑色の新芽が一斉に芽吹きカラフルな季節がはじまる。人々の着る服もカラフルになって行く、この季節になると鮮やかなスカートを着る女性が増えて気持ちがワクワクする。人間は自然に触れる事で心の平静を保つ事が出来る、野生の本能が今も体の中で生きている、とても不思議な生物。この作品は木製パネルに医療用弾性包帯(傷を癒す物、又は心を包み込む物として表現している)をボンドで貼り付け、その上にジェッソを塗りアクリル絵の具とパステルで描いている。無数に大きさを変え描かれているターコイズブルーの丸は空や風の動きを表現している。ピンクの桜の花は春を表現し、黄色やオレンジ色の球体は暖かな日の光を表現している。中央に居るのは銀河系から遥か彼方に存在する架空の惑星、丸の世界で暮らしている丸の妖精マルちゃん、マルちゃんは地球と丸の世界を行き来している。コロナウイルスの影響でなかなか桜を見に来られなかった人々が桜を見に来られるようになってマルちゃんも喜んでいる。マルちゃんは地球上の生物が早く幸せを取り戻して心の平静を感じられるように願っている。