この作品は第100回記念二科展出品の作品です。支持体は木製パネルに綿布を貼っています。アクリル絵の具と金箔を用いています。背景に一部アクリルスプレーを使用しました。甘月蝕とは、月の満ち欠けのように変化していく現代社会、私の作品のテーマや画材、技法そして造形等も多種多様な表現に変わりますが、根底にあるものは、私のフィルターを通りデフォルメとストーリーを味付けし描き上げたもので、現代に生きる人々への人間讃歌である、という意味が込められた造語です。この作品は急激に移り変わっていく現代社会の波風を表しています。デジタルトランスフォーメーシヨンの変革の波は人間の生き方に大きな影響を与えています。その変化していく社会の波風を感じ取り、進化し続けようとする人間への讃歌です。