テレビを見ていたら、フロッピーディスクに関する短い特集をやっていた。その内容は、現代社会では使い古されたと思われているフロッピーディスクが、ある業界ではいまだに非常に重要なアイテムであるというものだった。フロッピーディスクは今日ではほとんど使われていないが、刺繍ミシンや初期のボーイング747ジャンボジェット機など、フロッピーディスクがなければ機能しないようなところでは今でも使われている。コンピュータの保存アイコンには、今でもこのフロッピーディスクのアイコンが多く使われており、無意識のうちに私たちの意識に入り込んでいる。しかし、米国防総省はフロッピーディスクの使用を早急に中止する方針を打ち出しており、その存在はこの世から消え去ろうとしている。過去に日本でも話題になった不正送金も、このフロッピーディスクが原因だった。フロッピーディスクを知らない世代でも、何気なく映像として認識し、脳内でイメージとリンクしている保存されたアイコンを認識できるのは、まるでフロッピーディスクが亡霊のように生きているかのようで、非常に興味深かった。さらに、日本のサブカルチャーを代表するファミコンのいわゆる「バグ画面」を型紙で再現。デジタル時代へのノスタルジーと現代的なノスタルジーがダブルで表現された。テクノロジーと本能を結びつける新たな文化的価値を持ち、時代を象徴する意味を持ち、技術の進歩を表し、あるいは過去と現在をつなぐ架け橋となる。