心と心をつなぐ空間にユートピアを見出すことで、日常生活の中で繰り広げられる夢空間を表現しているのです。夢空間で表現したかったのは、生きている夢は、あらゆる可能性を自由に受け入れる無限のものとしてとらえること。
あたたかい心がひとつひとつ集まって大きな空間を形成するように、線の動きもまた、ひとつひとつを包み込むあたたかな「空間」となる。個々に浮遊する線が交差し、長短のリズムが重なり合って繋がり、心と心を繋いでいく。
空間の中で人間の行為を例えた線がダイナミックに動き、心が交わる表現となる。私たちは、心をつなぐ深いコミュニケーションによって、未完成の人生が幾重にも積み重なり、陽光に満ちた暖かい夢の空間が完成したとき、喜びと情熱が美しい日常空間へと広がっていくと信じています。その広がった空間で、夢を交換しあう。