日本では病や厄災から身を守って大きく成長してほしいという願いが込めて、子どもの日に兜や鎧を飾る風習があります。この絵はその風習に準えています。この稚児武者(小さな武者)はバルーンの兜を被り、飴の鎧を身に着けて、相棒である白い幼い竜と一緒にいます。バルーンは軽くて柔らかく護ってくれますが、壊れやすいので大切に扱わなくてはいけません。バルーンの中には希望や喜びがつまっているのではないでしょうか。飴も綿あめも、おいしいけれど、すぐに溶けてしまいます。それでも、人には甘いものが必要です。愛情や善意を、柔らかく、甘いものに例えています。世界中の子どもがそのような温かく優しい人や気持ちに守られながら、末永く幸せに育ってほしいという願いを込めて描きました。