画材:アクリル絵の具・キャンバス
黒も意識的に避けていた色ですが、
最近になって、暗いなかで細かな粒子がちらちら舞っている、
暗いからこその新鮮ななにかが感じられる絵が描きたいと思うようになりました。学生の頃、一人で夜の道を歩いている時、暗闇のなかに美しい微粒子を見つけて
涙が出るほど感動する瞬間がありました。その瞬間を描くことは難しい、ほぼ不可能に近いかもしれないけど、
何か黒とその周辺の色で、できることがあるかもしれないから
これからは暗い色調の絵も積極的に描きたいとおもっています。暗いということは、怖い、ネガティブということではなく
その中に至福に満ちた、ちらちら光る粉の降る明るさが隠されていると思う。