使用画材:水彩紙、アクリル絵の具
額なし。額をご希望の場合にはお問い合わせください。私の作品すべてのコンセプトである”Living with Fantasy”、時代性や社会的通念から解き放たれたところに常時存在している「本質的な安らぎ、至福」に繋がっていくことができる空想の世界を表現しました。 この作品では詳細の分からない時空間に山茶花の花鉢をおき、夜の暗闇のなかで花がひらき、すべてが新鮮さに立ち戻る一瞬を描きました。 背景のブラックとホワイトの分断は装飾性を削ぎ落としたミニマルアートに通じる西洋的な現代の価値観をあらわしています。鉢や幕のデザインは江戸紋様で、江戸時代に庶民の間で流行した園芸文化をモチーフにしています。その時代、こだわりの鉢にとっておきの一品を植えて、夜な夜な鑑賞会を開き、花を愛でていたそうです。非常に装飾的でありながら「粋」でシンプルであることに重きが置かれた江戸の美的感覚が、ブラックアンドホワイトに調和しているところから、地域や時代を超えて人に愛される本質的な美しさを表現しました。更にそれをうわまって心を持っていかれるのは、人の手に及ばない花や動物の表情、自然のありのままの姿であることを描きました。【アーティストプロフィール】
略歴
1984年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。桑沢デザイン研究所中退。現在ベトナム ハノイ在住。「Living with Fantasy」をテーマに表現活動を続けている。