この絵画は「マスターズ・リミックス」シリーズの一部で、古い巨匠の絵画をデジタルの世界に移し、音楽のリミックスのように変化させ、再びアナログのステージに戻すというものだ。今回は、アンブロシウス・ボッシャールト長老の静物画(今回は1619年の「チューリップ、バラ、カーネーション、谷間のスズラン、忘れな草、花瓶の中のその他の花」が28.5x19.5cmから130x105cmに拡大されている。また、1980年代のフィギュア(マテル社の『マスターズ・オブ・ザ・ユニバース』のクリンガー)も追加されている。一方では、2つの立場の相互作用が緊張感を生み出しているが、他方では、互いに非常によく調和している。ボッシャールトの構図の高貴で時代を超越した佇まいは新作でも支配的だが、アクションフィギュアとの組み合わせでは若々しく新鮮に見える。