今回のコロナ災害で一番感じたのは、人の優しさである。 タイトルの『北風と太陽』は、イゾベルの寓話からきているのだが、こんな話である。
そこで二人は、どちらが旅人の上着を脱がせられるか、勝負をすることにした。 まず、北風が力強い口笛のような音を立てて吹き、旅人の上着を吹き飛ばそうとした。 しかし、上着を脱ぎたがらない旅人に、北風はなかなか上着を脱がせようとしなかった。 次に、太陽が燦々と輝いた。暑さに耐えかねた旅人は、今度は自分から上着を脱いだ。 これで勝負は太陽の勝ちだ。
もしかしたら、怖いコロナも、その存在を認め、お姫様のように優しく接すれば、満足しておとなしくなるのでは? この作品には、丸くて可愛らしいアマビエ様が、太陽や菩薩のようにコロナをなだめている様子が描かれている。コロナはアマビエの優しさに感動して泣いている。 コロナの存在を強調するために、コロナは立体的になっている。