桃の花は、単に春の象徴であるテトの花ではない。この花は、その明るく優しく繊細な色合いから、五行の真髄とも考えられている。つまり、花には悪霊を退け、災いを除き、厄を退け、平和と幸福をもたらすという意味がある。このような意味からか、テトの時期に飾る花は、誰彼かまわず選ばれる。 咲き誇る桃の花、ピンク色の桃のつぼみ、早咲きのつぼみは、成長と発展を象徴している。良い年、豊かな年、幸せな新年、そして前途多難な道を望むなら、テトに桃の木を植えるのは絶対に外せない。 古来より、桃の花は結束と調和の象徴とされてきた。そのためベトナム人は、新しい年が平和で繁栄するだけでなく、家族が調和し、愛着があり、愛情深く、寛容であることを願い、テトを祝うためにこの花を選ぶのです。