ドラゴンを手に入れたときは本当に驚きましたが、筆を持って絵を描き始め、円の形で練習しました。私は建築事務所で働いていたのですが、当社がデザインしたオブジェに投資している方から、会議室用のトリプティクの注文を受けたのが2016年のことでした。上司から「作品を描いてほしい」と頼まれたのです。それまではポスト印象派に近いスタイルで具象画を描いていたので、自分に何ができるのかを理解するために、何百枚ものスケッチを描いて実験してみました。それまではポスト印象派に近いスタイルで具象画を描いていたので、大学では抽象的な作品を多く制作していたのですが、スクリーンに壁をかけるだけでは壁が足りず、フロア全体を使っていました。私は書道や象形文字を学んだことはありませんが、抽象的なカリグラフィを勝手に手に入れてしまい、抽象芸術を意識的に好きになったきっかけとなったので、この機会にとても感謝しています。つまり、龍は実験やスケッチの中で偶然生まれたものなのです。