自分で用意した厚紙に、作家が見事に描いたポートレートサイズの細長い作品からなるフィギュラティヴ・シリーズ。このイメージキャリアは、軽くて丈夫、独創的でバランスのとれたフォーマットで、頭からつま先までの1体(または2体)のフィギュアの制作に理想的に適しています。まず何よりも、ドローイングが絵画を下支えし、従属させるという、絵画的な実体についての作品です。このシリーズに描かれている人物はすべて、特定の環境や状況の中にいる、純粋なファンタジーの人物です。服装や時代が変わっても、画家自身がスタイルやファッションを発明するのです。作家は、描かれた人物の精神状態、性格、姿勢に主に関心を寄せています。自然発生的に数枚の絵が並んで壁に掛けられ(3〜5枚程度)、描かれた人物同士が対話し始めると、とてもエキサイティングです。