私たちは友人や家族、職場、SNSなど様々な相手との接点でキャラクターを使い分けています、ユングの心理学ではこれをペルソナ(仮面)と呼び、人間が社会生活において、求められた役割を演じる機能やその一面を指します。私はいくつもの役を演じ分ける事で見失ってしまう「本来の自分の存在意義」に着目し、細かな感情や体験を元に制作へ取り組んでいます。人との関わりや感情の揺らぎによって起こる、矛盾や葛藤を心象風景を投影したキャラクターに重ねています。自身の中に限りなく存在するキャラクター達が、一つの身体に共生している様子をハートやサークルなど様々な形の中に収めることで表現しています。