このカルテットのテクスチャーは、多くのリベットが付いた金属板を模している。黒の背景と金、銀、ブロンズ、銅のメタリックの組み合わせは、溶けた古い金属の感じを醸し出し、工業美学の特徴である特別な魅力を醸し出している。ディテールのひとつひとつが意図的で、都市生活の生々しい質感と、ヴィンテージのタッチを持つ産業のリズムを想起させる。
作品は4つの部分から成り、各部分の大きさは55×65cm、作品全体の大きさは110×130cm。キャンバスはフレームに張られていない。キャンバスを張る際、ストレッチャーに重なる部分として各辺10cmを残し、そのうちの5cmを作品の色で塗る。従って、キャンバスを額縁に張ると、キャンバスの側面は構図の一部となり、作品は額縁を必要としない。キャンバスの裏にはサインが入っている。