生命感と躍動を表現している。和紙には元々生命感がちらばめられていると思う。持っている力を壊さないように、岩絵具で着彩する。絵の具の粒子の荒い物は引っかかるように着く。立体にしているので、凹んだところに溜まる。膠の力で新しい顔を見せてくれる。かなりの強度になる。まだ生かしきれていないので、様々な産地の材質で作ってみたい。いつも、見たことのない世界の最初の目撃者になりたいと思って制作している。一昨年末くらいから、和紙、岩絵具の表現でマチエールを追求し、合わせて、木に直接和紙を貼ったり、岩絵具で描いた最新作も作っている。まだ進化したい。作品サイズは15cmの正方形だが、ひしがたにてんじするようにひもをつけている。