"白くなってきた、丘が少し明るくなってきた、紫の雲が転がってきた。"
-----
この作品は、日本の随筆家、清少納言の「枕草子」の一節「春は曙」をテーマに制作しました。
春のある日、夜明けの美しさに魅せられ、遠く離れた日本の風景に思いを馳せて描いたものです。
日本人の精神として、自然は古来より美しい感動をもたらしてきました。
わ」という美意識は、私たちの心を落ち着かせ、気持ちをニュートラルにしてくれます。
人間の手が届かない、自然が創り出す美しい情景。
そして、時間をかけて進化していく一瞬の美しさは、壮大で儚く、畏敬の念を抱かせます。
そんな日本古来の美意識に触発され、ありのままに描かれた作品群です。