私は以前から、瞑想体験の中で見た聖獣を描いています。最近では、日本特有のモチーフである幻獣を現代美術で見かけることが多くなりました。
日本人は、聖獣や幻獣への親近感や信仰心を失わないユニークな民族です。近代化された都市であっても、聖獣は街を徘徊している。コロナの震災での街のお祓いにはピンとこないが、アフターコロナを象徴する聖獣を描く必要性を感じた。
古代文明の神殿に登場するグリフォン。国や王よりも古くから庶民に親しまれている神々は、現代に蘇るのだろうか。
邪悪なコロナから善を生み出すために」。
2020年は「コロナ禍」の年として歴史に残るでしょうが、作品もまたそうなる運命にあります。コロナ禍で生まれた作品を、『コロナ禍を至福に変える』というタイトルで発表しました。