「Hello, world!」の文字列を表示するプログラムは、各種プログラミング言語習得の際、最初のテストとしてコーディングされる事が多く、人間が構築しているにも関わらずその発言主体がコンピュータともとれる所が、不思議な雰囲気を醸し出します。この絵画は展示する場所も含めて作品となります。飾る場所によって誰が・何が「Hello, world!」と発言しているか、感じ方が変わるからです。そのため、この絵画の所有者は様々な場所にこの絵画を持ち歩き・展示するという楽しみ方も可能です。それは私が敬愛する江戸川乱歩の「押絵と旅する男」の世界観にオーバーラップするものです。