現代の社会はいつどこにいてもあらゆるネットワークと接続している限り、時間と位置・関係性といった座標の下に定義付けられてしまう不自由さを感じることもありますが、そういった仕組みを実現する技術の一部をアートとして落とし込み・それを鑑賞することで不自由さを俯瞰し、かえって意識が自由になれるのでは?という仮定を作品にしてみました。この作品では、地球上の緯度経度を表す「ジオコード」と地図上のピンを絵画の構成要素として組み込んでいます。人類が(勝手に)聖域としている場所・お気に入りの場所・そして今私がいる場所も宇宙からみればどこも等しく「ただの点」です。「いまここ」にいる「ただの点」をつないで私達の過去・未来は作られていきます。この作品を通して「私達はどこにでも行ける」というメッセージを発信したいと思っています。