普段撮りためている写真の景色の一部や、私が絵を描くためのウォーミングアップとして10年ほど前から続けている落書きのようなドローイングなどひとつではそれ以上になり得なかったかけらを集めコラージュするよう画面に描き残すことで過去のいつかの時間の堆積によって立ち現れる新しい景色を鑑賞者と共有したいと思います。「Movement-W」シリーズ
他者が引いた線をひとつの時間として扱い画面上に重ね合わせることで線と線、人と人を紡ぐように描きます。異なる人物から生まれた線が混在するこの作品は既存のMovementシリーズの延長線上にあり、描き手の意図や感情など背景が見えない線の集積により成り立っています。※使用する線は2022年1月に神戸で行った個展会場で集めた67枚のドローイング用紙から引用しています。