この作品は、横浜にある「野島公園」という公園をモチーフにしています。
康介が絵画で大切にしていることは、現代の視覚体験を絵画に反映させることです。この作品は、ある風景から感じ取ったイメージを描いたものです。彼がその公園で感じたイメージは、単純化された形、色、絵具のテクスチャーに置き換えられ、レイヤー構造の中に配置されています。彼は、ソーシャルメディアやスマートフォンなどによるライフスタイルの変化が、知覚的なイメージの形成に大きな影響を与えていると考えています。彼の作品は、現代の視覚体験からも影響を受けている部分があります。
また、彼は西洋絵画の手法も参考にしています。彼は、絵画の伝統を踏まえた上で、現代の感覚や経験を作品に反映させることができると考え、抽象画を制作したのです。
キャンバスには、比較的耐久性があり、様々なテクスチャーが得られるアクリル絵の具を使用しています。この作品は、康介が各パーツを確認してから直接キャンバスに描くため、完成までに約3週間かかりました。