この作品では、エルヴィスのイメージを使って、アクリル絵の具や油絵の具でさまざまに加工したり、フレーズや曲名、人々がエルヴィスにつけたレッテルなどを使って、いわゆるグラフィティを描いたりすることができたからだ。エルヴィスはいろいろな才能を持っていたから、ミクストメディアの作品にはその多様性が反映されるんだ。 これらのアート作品を作っている間、私はエルヴィスとの大きな心のつながりを感じた。20代前半の頃、私が住んでいたフェニックスにエルヴィスが公演に来た。なぜ、彼のホテルの部屋に入って彼に会うのがクールだと思ったのかは覚えていない。どういうわけか、私は彼の宿泊先を突き止めた。友人のチャールズと私は、サザン・ベルとジェントルマンのような格好をして、エルヴィスが泊まっている階を探した。エレベーターを降りると、ボディーガードと警官の長い列が待っていた。私は南部なまりで話し、私が長い間行方不明になっていた親戚で、エルヴィスを驚かせようと訪ねてきたのだと説得しようとした。バズ・ラーマンの映画を見て、私はエルヴィスに夢中になった。彼の音楽を聴くのをやめられず、ありったけのビデオを見て、彼の友人、ガールフレンド、ボディーガードのインタビューをすべて聴いた。エルビスの作品をいくつか作っているうちに、彼と私はいとこ同士であり、第9代大統領ウィリアム・ヘンリー・ハリソンと第23代大統領ベンジャミン・ハリソンの親戚であることがわかった。 映画の中の何かが引き金となって、エルビスと世代的なつながりを共有していることに私の体が気づいたのは間違いない。自分の直感的な衝動に従って未知の世界に飛び込むことがいかに大切か、私はより深く理解した。どんな不思議な驚きが待っているかわからないのだから!