フェルトに黒い刺繍糸で手刺繍をしています。
ラフや下書きをせず、頭に浮かんでくるものをどんどん縫いすすめ
世界を拡張していくような作品作りをしています。
この作品は「敷居をまたぐときに左足から跨ぐ」というジンクスをテーマとして作ったものです。
実際は自分ではそのようなジンクスはないのですが、そういったジンクスを持っている人は多くいると思います。
この作品はとある公募に出すために作ったものでもあり、敷居を跨がせてもらうという気持ちがあったのかもしれません。
刺繍糸というのは特別なものを使っているわけではありません。
一本どりで(刺繍糸は通常、細い糸6本で構成されています)縫うことを選んでいます。
きれいな線を出すにはそれがベストだと思っています。
ほかの作品ではそうでない時もありますが、こちらの作品は黒ベタの部分もすべて細い糸で縫いつぶしています。
こだわりというわけではなく、縫いながらここは黒ベタがいい!という風に直感で縫っていくので、
どの線をとっても一刺し一刺し時間をかけ、冒険のような気持ちで制作しています。