加熱すると小さく縮むプラ板の性質を利用した作品です。プラ板に色鉛筆で着彩後、トースターなどで加熱した結果、原画の4分の1ほどに縮尺されています。思い付きで始めた技法ですが、加熱することで色鉛筆の粒子が濃く発色しプラ板に焼き付いて定着した様をみていると、
まるで太古の生物の痕跡が長い年月を経て地中で圧縮されて化石になるように、私の頭の中のイメージが焼き付いて具現化されたチープなプラスチックの化石みたいで面白いなと思っています。手のひらに収まるほど小さい作品ですが、私なりのロマンが凝縮されています。「宝物は小さいほうがそれっぽい」とどこかの誰かが言っていましたが、私もそう思います。