この作品は、アルメニアの映画監督セルゲイ・パラジャノフの創造的なポートレートである。ザクロの色』は彼の代表作のひとつである。この映画はアルメニアの詩人の生涯に捧げられた。パラジャーノフの作品は非常に具象的で、印象派の絵画のように筋が直線的でない。彼は偉大なフレーム・アーティストである。
パラジャーノフの作品にはほとんどセリフがない。パラジャーノフは、ゆったりとした、包み込むような雰囲気だけで、見る者にインパクトを与える。彼はそれを、鮮やかな視覚イメージと色彩豊かな設定の助けを借りて達成する。このグラフィック・シートには、彼の作品を連想させるさまざまなイメージを背景に、精巧な古着に身を包んだセルゲイ・パラジャーノフの姿が描かれている。右手を心臓にあてた彼の姿は、映画における彼の創造的アプローチの深い真摯さを象徴している。時は流れ、彼の映画は今もなお、現代の映画ファンを喜ばせ続けている。