この二部作では、それぞれ36×48cmの相補的な2つの作品を通して、音楽の永遠の美とコントラストを讃えている。白地に黒のグランドピアノと黒地に白のグランドピアノが、光と影、静寂と音の印象的な相互作用を生み出している。 鮮やかな赤がアクセントとなり、「音は触覚から生まれる」「すべての和音に鼓動が宿る」というフレーズが添えられたこの作品は、人間の感情と音楽との深い結びつきを強調している。ヴィンテージとレトロのスタイルにインスパイアされたこの2連作品は、アール・デコの洗練とポップ・アートの大胆なシンプルさを兼ね備えている。クラシックでありながらモダンな美学は、コントラストの調和を反映し、質感のあるパステル画のストロークとダイナミックな構図は、官能性と表現力を加えている。 この作品は、音楽の触覚的性質への賛辞であり、音の魂と触覚の芸術を伝える視覚的交響曲である。
