不安という恐怖の感情を具象化した作品。
この形にイメージを落とし込んだ理由は二つ。
一つは、不安が引き起こす突発的な行動の理由が「不安を外に押し出すため」であること。
二つ目は「不安にエネルギーを与えているのは当人」であること。
不安は感情、それそのものであっても人を動かす力はない。
不安には人を惑わす力があると考えてしまうのは、不安に悩む当人が行動によって不安にはエネルギーがある、と周囲と当人を錯覚させてしまっているからだ。
そのため、この絵に表された人は不安に悩まされているために自身が他人にとっての不安要素になってしまっている。