一人旅をしていると、物思いにふけることがある。
しかし突然、奇妙な生き物があなたを尾行し、黙って見ていることに気づく。 周りを見渡しても、根を張った枝に枯れ葉が揺れているだけだ。 自然の中での出会い。根っこ、堤防、木の幹や死骸、古いパイプやゴミの中から、女性の姿、手足、体、幻想的な生き物がひょっこり現れる。絵の表面を繰り返しやすりで削ることで、古い建物や洞窟の壁に描かれたドローイングのような過去を見る人に見せる。この「風化した地面」の上に、私はインクとアートペンを使って、自然や人間や動物の世界の観察から得たモチーフを当てはめていく。