日常の懐かしくも新しい黒電話をモチーフにオイルパステルでドローイングしました。1990s前半祖母の家にあったものです、実物は紛失していますが記憶を頼りに画面の中で再構築しています。そんな記憶の中の黒電話をただの物質として捉えるのでは無くいろんな人の手を経てきた遍歴やダイヤルを回す動作それに伴う細かな傷、そういったモノに生命力を感じつつ描きあげました。また古く懐かしいものを描きつつ今の自分が生きてる現代的なアレンジも画面に加えています。使用画材は建築などによく使われる木の集成材であるMDFボードを支持体としてオイルパステルで直に力強く描いています。