私は食べ物の味を感じると、その模様が見えるという共感覚の持ち主です。作業は、ある食べ物を食べているときに目の前に見える模様を写すことから始まります。そして、その模様をもとに食器をデザインしていきます。豆から見えた味の模様で作られた皿は、豆模様の皿となり、そこに豆にまつわる料理が盛られるようなイメージで配置されている。お皿は、シルクスクリーンの2バージョン(黒とグレー)で構成されています。この絵では、お皿が4枚あるので、全部で8回刷り、同じお皿が4枚並んでいることを予感して、レンズ豆に絡めて、テキスタイルのように半永久的に使えるようにしました。構図は次のようになっています。1枚のプレート(パターン)を絵として独立させ、それをテキスタイルのように繰り返し絡ませて、1枚の絵としてテキスタイルを昇華させたいと思っています。