守護仏:不動明王
「外には忿怒の姿を示せども、内には深く慈悲に住す」といわれ、優しさの極致が怒りの形相となって現れています。……………………………………………………………
古い寺で出会った、風化しそうな一枚の絵。色彩のない墨だけで描かれた菩薩の姿。生き生きと描き手の息づかいを伝えていました。私が菩薩を描いてみたいと思い始めたのは、この絵との出会いからでした。この白地に墨で描かれた仏画に、創造する意欲をかき立てられました。そしてある日、「鉄線描」という東洋画の線描法の一つを知ったのです。文字通り、鉄の針金を思わせるような一定の速度と太さ、真直ぐで迷いのない筆の動かし方です。私は長い間Adobe Illustratorを使っています。現在の私に一番馴染んだこのデジタルな筆を使えば、この「鉄線描」を表現できる!仏画とコンピューター。私はこの組み合せに夢中になりました。仏画の美しさは描線の美しさです。線幅の一定したベクターデータの「超極細ライン」が、墨一色の静寂で幽玄な世界を創り出します。手描きの墨絵(毛筆)で菩薩をスケッチする>コンピューターにスキャン>ベクターアート(マウス)で新たに描き起こす。水瓶・宝珠・錫杖などの菩薩の持物を拡大・縮小・変形して微調整する……
古来の筆(毛筆)と最先端の筆(コンピューターのマウス)とのコラボで、ユニークな作品作りを楽しんでいます。*デジタルアートのプリントのみの販売です。TRiCERAを通して額装することができます。*サイン>アーティストの作品であることを証明する「落款印(seal)」が印刷されています。*Guardian Buddha-守護仏の詳細は、以下の「Behance」サイトでご覧になれます。https://www.behance.net/gallery/25803821/Guardian-Buddha-at-the-beginning