ふくふくと膨らみを持つ光のラインが連なっていく姿を描いた「Reverberations」。反響音や残響といった、音にちなんだ名前が光の描写に名づけられました。
2020年より展開されているプロジェクト「Living Things」の中の一枚として創作されたこの絵には、蛍光色の光が有機的な生命像をもって互いにつながり、響き合う光景が想像されています。命を持たないものにも、なんらかの現象があり、それは時に生きているように映ることがあります。生きとし生けるものの営みを追うLiving Thingsの世界をより深める、アブストラクトな一枚です。
今回この絵柄を、キャンバスプリントという手法で製作しました。これはすでに釘打ちされた麻100%のキャンバス生地に、UVインクジェットプリントを施して仕上げています。プリントされたものである利点として、本体が約400グラムと軽量であることが挙げられます。その特性が、お部屋の壁に画鋲や釘で引っ掛けるだけですぐに飾ることができる手軽さを生み出しています。
なお、キャンバス裏面にはオープンエディション(限定部数を設けない作品)である旨の記載と、タイトル、製作年、直筆の作家サインが記されています。