私たち人類は、調和のとれた人間関係を維持することが苦手です。たとえ、うまくやっていくことが不可欠であると理解していても、私たちには、物事を台無しにしてしまう衝動があるのです。私たちは自然を「母なる大地」と呼びますが、これは、私たちが暮らす生物界が、栄養や教育の面で多くのものを与えてくれているという認識からです。
しかし、「(M)other nature」は、カラフルな油絵具で描かれた作品で、自然の恵みを理解し感謝する本能が発達しているはずの私たちが、ほとんど見て見ぬふりをしていることを示唆しています。地球規模での私たちの破壊的な行動は、環境に依存する知覚を持つ生物に期待される責任ある生息地の管理とは程遠く、私たちの生存だけでなく生態系全体への脅威となっています。