私は版画家・美術家として自身の生命観と宇宙観を表現するために「絵画」と「版画」を相互に深く考察し制作している。銅版画やモノタイプ、ドローイング、それらを駆使した木製パネルによる組み作品によって大きな意味での自然の中の一部である今日の人間の存在を表現している。また近年は拓版など現代的な版画技法と和紙などの素材により平面表現上の空間に新たな可能性を追求している。パネルによる組み作品の多くは人体や着物を感じさせるように形を組み上げ、大型のもので一枚の大きさが約30号50cm x 80cm で各6枚程のパネルを壁面に並べて展示する。