Hideaki Fujimoto

フリーなアプローチから生まれる現象的な絵画のシリーズです。2015年から藤本のライフワークとして展開中です。

アジア・日本の古典紋様をモチーフに、藤本の共通手法である「アクリル絵具の積層と研削」を通じて絵画化していくシリーズです。2003年から不定期連作として展開中。当初は古典紋様をサンプリングした図案を元に制作することが多かったですが、近年はオリジナルの紋様図案を作成して制作することにもトライしています。

色面と杭のようなモチーフで構成する風景画のシリーズです。2001年から「水に杭」シリーズとして不定期連作を始め、2011年からはタイトルを「杭」にして展開。発色・マチエールは他の作品同様です。

2005年頃から、地平線や林立する樹々など風景の構造を導入した作品も制作しています。Layers of Color シリーズを始める2015年ごろまで、モチーフや構図などいろんな光景を絵画化しました。

男と女、兄弟、肉体のない存在。。。いろんな「ふたり」が存在する光景を描いたシリーズです。 具象的な風景画の構造を用いながら、固有色にこだわらず抽象度を高めています。

「永遠トリオ」とは、「3つの存在」が点在している風景作品シリーズのタイトルです。2000年代後半から時々不定期に連作展開しています。画中の「トリオ」はメタファーとして存在するので、必ずしも人間であるとは限りません。地面に刺さった杭だったり、公園の遊具だったり、無機質な構造物で表現することもあります。

「再会シリーズ」は、具象的なモチーフを導入し始めた2002年頃から展開した連作です。オレンジ色か、濃緑色の空間の中に、人、牛、プロペラ、などの具象的なモチーフが、断片的でノイジーな映像のように現れるスタイルです。さらにそのモチーフ内には、線描の図像が入れ子状に仕込んであり、絡み合い堆積した記憶を表現しています。

シリーズ展開はしていませんが、自分の制作歴において大事な作品です。ごく初期の有機的抽象のもの、具象的なシルエットが導入され始めたもの、その後の展開で生まれたもの、など掲載予定です。

花や植物をモチーフにした作品のシリーズです。スタンダードなモチーフをレイヤリングという自分のマチエールを通じて表現しています。タイトルは「チルダイ（沈滞）」という沖縄の方言から作った造語です。2006年から不定期に制作しています。後に「ドルチェ」というタイトルも加わり、絵の雰囲気によって使い分けています。※ドルチェシリーズの新作は追って追加予定。