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こんにちは。 私の作品に興味を持っていただき、ありがとうございます。 意識の不思議 人は、あまりに身近な問題、根源的な問題から目をそらしがちだと思うんです。 あるいは、考えようとしても明確な答えが出せないような世界を、神は創られたのかもしれません。 私は、「意識」というテーマにとても興味があります。 この世に生まれた瞬間から、人生が終わる瞬間まで、意識は常に自分とともにあります。 自分の意識すら意識できない(注意できない)ほど身近な存在であり、自分と同化しているように感じます。 次に何をつくろうかと考え、なかなかアイデアが浮かばない時期が続いた後、ふと何かが浮かぶその瞬間は、何度経験しても不思議であり、同時に心の安らぎと喜びを感じる体験です。 心の安らぎと喜びを同時に与えてくれる経験です。(笑) (でも、それはさておき、意識の中で何かが突然、無から有に切り替わる瞬間、私はそれを何度も経験していますし、だからこそ、意識というテーマに興味を持つようになったんです。 そのきっかけはどこにあったのでしょうか。 そんな疑問がいつも頭をよぎる。いくら考えても、その答えはなかなか出てこない。それでも、インスピレーションは私の意識に浮かんでくる。 アーティストは、納得のいく答えを言葉にできない代わりに、その不思議な感覚を創作を続けるエネルギーに変えて、作品として残すことができるのです。 だから、私は創作を続けているのです。作品というのは、コンセプトがなくても作れるんです。 まずは、インスタレーションが必要です。 完成した作品と対話しながら、後からコンセプトを考えることは悪いことではないし、完成した作品から作家自身が学べることも多い。 順番が違うか?(笑)。 面白いことに 最近、精神医学や素粒子物理学、さらにはスピリチュアリズムの世界でも、意識そのものが注目され、議論されることが多くなってきたように思います。これはとても嬉しいことで、それぞれの専門家の立場から、意識に対する認識や理解を深めるための研究がますます進むことを心から願っています。 幸い、芸術の世界は論理に縛られることなく、直感に従って表現することが許されていますので、意識の不思議を考えながら、頭に浮かんだイメージに従って作品を作ることを許していただければと思います。 さらに踏み込んでいきます。 意外かもしれませんが、私の作品のほとんどは即興的につくられています。 一般的に「即興的」という言葉は、絵画、音楽、身体表現など、いずれにしても「感情」「勢い」「感情エネルギー」を連想させる。 しかし、私の場合、感情を表現することが目的ではなく、単にエネルギーで表現したいわけでもない。 あえて言うなら、自分の心に浮かんだ内的イメージをできるだけ純粋な形で表現したい、つまり形而上的なものである意識のエネルギーをこの世の物質として表現したい、そして完成した作品が誰であるかを確認したい、見極めたいのです。 これは、真理の扉を開こうとする行為と同じだと個人的には思っています。 具体的な話をしましょう。 私のアルミ合金作品は、「消失原型」という技法で作られています。 消失原型とは、鋳造による制作手法のひとつです。 作品の原型は発泡スチロールでできています。発泡スチロールは加工がしやすく、特別な道具や技術を必要としない(カッターナイフと接着剤でできる)。 イメージを形にする作業が簡単で、意識(内的イメージ)そのものに集中できるため、作品制作には非常に都合が良い。 作品への意識が少ないということは、イメージに思い切り集中できるということである。 大切なのは、ただ作業をすることではなく、そのイメージをできるだけ純粋な形で世界に実現することです。 また、ワークが始まる前の段階が、実はとても大切な時間であることを付け加えておきます。 それは、意識そのものに集中し、意識を限りなく「無」の状態に近づける時間である。 そして、「無」の中にイメージが浮かんだら、それを即座に捉えることが大切なのです。 私は、何かがない状態と、何かがある状態の対比にとても興味があるのです。 原型の消失」という手法は、頭に浮かんだイメージを瞬時に恒久的な素材として残すことができるので、私にとっては非常に便利な制作方法と言えます。 簡単に説明すると、発泡スチロールの原型を特殊な砂に埋め込んで砂型を作ります。 そして、高温で溶かしたアルミナ合金を鋳型に流し込む。 発泡スチロールは燃え尽き、発泡スチロールと同じ形状のアルミナの塊が残る。 砂型を割って、アルミの塊を取り出す。 金属の塊は、芸術品とは呼べないほどバリだらけである。 金属製のトングを使って、一つひとつバリを取り除いていく。 アルミ合金は純アルミニウムと違って非常に硬いので、このバリ取り作業には非常に時間がかかる。 バリ取りの後は、シェービング、場合によってはバフ仕上げを行い、作品を完成させます。 原型は即興で作ることができますが、実際の鋳造は作品として実現するためには、時間と手間がかかるものです。 しかし、大変ではありますが、私にとっては楽しい作業でもあります。 長くなりすぎましたね。 そろそろ話を締めたいと思います。 私の長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
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