2024年1月26-28日、TRiCERAきっての完売作家・タケダヒロキが初の海外アートフェア「One Art Taipei」に初参加し、新作3点を発表します。
TRiCERA ARTにとっても初の海外アートフェア参加となる今回の機会は、333 GALLERYとのコラボレーションによって実現いたしました。
タケダヒロキとは
動物と草花を融合させた水彩画を描くアーティスト、タケダヒロキ。
緻密な筆使いや鮮やかな色遣いで、息づくような動物のリアルさとかわいらしさを表現しています。
コミッションワーク(受注制作)は現在2年待ちとなっており、海外のメディアでも取り上げられるなど、 国内外で注目を集めています。
【INTERVIEW】「神獣」を描いた新作3点
ONE ART TAIPEIでは、「神獣」をテーマにした新作3点を発表。
ここからは、新作のコンセプトや海外展示への意気込みについて、タケダヒロキの生の声をお届けします。
-タケダさんの「神獣」シリーズは架空の動物をテーマにされていますね。
「神獣」シリーズは、東アジアの神話をリサーチして制作しています。
今までは犬や猫など、実在する動物を描いていましたが、「神獣」は架空の生物。
アーティストとして更なる高みを目指すために、神話という形で意味を持つ架空の生き物と、自分が今まで描いてきた色彩とを組み合わせ、試行錯誤して生み出すというチャレンジをしています。
自分なりに構図やテーマカラーを決めて制作しています。
なので、何回もスケッチを描き直したり、色の配置を考えたりと、自分としてはかなり時間をかけつつ、いいものが描けたんじゃないかと感じています。
-今回選んだモチーフは、龍、白澤、窮奇ですね。龍は馴染みがありますが、白澤や窮奇はたくさんの眼を持つ馬、翼の生えた虎とユニークな姿をしています。
《白澤》
伝承を調べると、白澤は万物の知識に精通し、禍を退けると言われていますが、額や胴体に合計9つ眼があったり、一説には老人の顔をしていたりと、かなりトリッキーな見た目です。
文字にすると少しおどろおどろしいですが、自分としては馬をメインにして、タテガミから尾にかけて流線的なラインを生かした、妖艶かつ綺麗な姿を描いたつもりです。
《窮奇》
また、窮奇は"四凶"と呼ばれる魔獣の1体で、翼のある巨大な虎の姿をし、人を喰らうという話も。
こちらはやっぱりダークな雰囲気があるので、ネイビーを主体に深い色合いを意識しました。ただ、暗さ一辺倒ではなく、イエローなど明るい色も入れることでバランスをとっています。
ちなみに首元の大きな花は芍薬がモチーフ。前にファンの方に教えてもらった花で、素敵な形だったので取り入れてみました。花弁の形に沿って、線描で立体感を出すようにしています。
-龍に関しては、2023年7月の「神の獣」展(9s Gallery)でも「青龍」を発表されていますが、今回の作品は鮮やかなレッドが主体ですね。
《龍》
はい、龍は「青龍」や2024年の干支として描いた作品など、何回か描いてきたモチーフです。「青龍」では海のイメージで、龍の周りにも花ではなく珊瑚や魚を纏わせています。
今回は一転して、旧正月のようなおめでたい雰囲気のカラーとしてレッドとイエローをメインにしました。また、胴体部分もなるべく筆を入れすぎず、うねりを感じられる立体感を表現しています。同じモチーフでも、自分としてはアップデートを続けている感覚ですね。
作品全体を通じても、それぞれのイメージカラーを持たせつつ、全作品にイエローを入れて統一感を持たせるといった工夫もしています。
-今回は台湾での展示となります。
普段はやはり国内で展示の機会が多いので、今回は台北の人に自分の作品を知っていただくきっかけにしたいと考えています。
特に「神獣」シリーズは自分の中でも新しい挑戦に取り組んでいる作品。1作1作丁寧に向き合って作った作品なので、展示を見てくださった方からどんな反応をいただけるか楽しみです。
アートフェア「One Art Taipei」について
One Art Taipeiは、台北のHOTEL METROPOLITAN PREMIER TAIPEIで開催される国際アートフェア。日本・韓国・中国などからも著名ギャラリーが多数参加しています。
2023年開催時には1万人以上が来場しており、第5回目となる2024年も多数の来場者が見込まれています。
35歳以下のアーティストに限った展示セクションや、メディアアートに特化したブースが用意されており、新進から評価を確立したアーティストまで幅広く紹介されている点も特徴。
333 GALLERYについて
333 GALLERYは、台中、台北、高雄、台北微風南山に拠点を構える現代アートギャラリー。台湾国内の有力アートフェアにも多数出展歴があり、台湾の現代アートシーンを牽引しています。
台湾はもちろん、日本の現代アーティストも積極的に紹介。過去には山口真人やsoh souen、谷口正造といった人気アーティストの展示を実施しており、まさに日台の現代アートの架け橋となる存在と言えるでしょう。
開催概要
会期:2024年1月26日(金)―1月28日(日)
プレビュー:
【Collector Preview】 1月26日(金) 13:00―20:00
【VIP Preview】1月26日(金) 15:00―20:00
一般公開:
1月27日(土) 11:00 – 19:00
1月28日(日) 11:00 – 19:00
会場
Booth 1208
Hotel Metropolitan Premier Taipei
(No. 133, Sec.3, Nanjing E. Rd., Zhongshan Dist., Taipei, Taiwan)