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アート市場での活躍を希望する若手アーティストを支援するプログラム、TAAP(タープ)始動

2022/12/26
TRiCERA ART TRiCERA ART

TAAP_header

東京都とアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)は、美術・映像分野の若手アーティストを支援する新たなプログラム、Tokyo Artist Accelerator Program[トーキョー・アーティスト・アクセラレーター・プログラム 略称:TAAP(タープ)]を今年度より始動させました。

現在、第1期の支援アーティストを募集しています。応募締切は2024年1月12日(金)17時まで。オンラインからの応募のみで、要事前エントリー。

https://taap.art/

アーティストのための「アクセラレーター・プログラム」


TAAPは産業界の若手起業家に向けたアクセラレーター・プログラムに着想を得ています。
アクセラレーター・プログラムとは、アクセラレーターと呼ばれる支援者がさまざまなリソースやサポートを提供し、アイデアや新規事業の検証・精査を二人三脚、伴走型で行う成長支援プログラムのことです。TAAPはその伴走型支援をアーティストに提供するという、全く新しい支援の形です。


アーティストによるプレゼンテーション、「語る力」に焦点をあてる


アーティストとして活躍するには、有意義な作品を制作するだけでなく、アーティスト自身の美術史における位置づけや作品コンセプトを明瞭に伝える力も重要です。
TAAPは、アーティスト自身によって作品を語るプレゼンテーションに焦点をあてており、語る力の向上と作品のコンセプト強化の両面からサポートをするプログラムです。

「TAAPとは」

また、選考方法も「語る力」に焦点をあてており、一次(書類)選考通過者は、本選考で選考委員に対し、1人10分間のプレゼンテーションを行い、実際に自分の言葉で自身の作品について語ってもらいます。プレゼンテーションする作品は未制作・未発表のものに限られ、作品そのものの提出は求められません。
それらの選考を経て、15名程度の支援アーティストが選出されます。

幅広い対象アーティスト。都内在住でなくても応募が可能


応募対象となるアーティストの幅が広いのもTAAPの特徴です。
【対象アーティスト】
日本在住で東京のアート市場での活躍を希望している個人。
東京都内で作品を公開(個展等)した経験があり、初めて実施してから3年以上10年未満であること。または、活動実績が5回以上10回以内であること。
つまり、TAAPは東京都在住ではない方も対象となり、応募者の年齢や国籍の制限などはありません
その他、詳細はホームページをチェックしてください。

「対象アーティスト」

制作支援金だけではなく、メンタリングとプレゼンテーションの機会を提供


選考を通過し、決定した支援アーティストへの支援は大きく3つあります。

1つ目は制作支援金、495,000円が決定後に支給されます。
創作やリサーチ等自由に活用できるため、メンタリングで受けたアドバイスや手法を、この支援金を元に即実践できます。

2つ目は2024年4月より、8ヶ月にわたる継続的なアーティストとの対話(メンタリング)を現代アートのスペシャリスト、選考委員・メンターと実施。プレゼンテーションとアドバイスを繰り返すことで作品を語る力の向上とコンセプト強化を促し、支援アーティストの成長をサポートすることを目的としています。

3つ目は最終成果発表として、国内外の現代アート関係者へ向けて自身の力で作品について語る機会「アートワーク・プレゼンテーション・ステージ(仮称)」を予定。アート関係者や若手アーティストの支援を希望する方などとの出会いのきっかけをつくり、東京を起点とする若手アーティストの国際的な飛躍を目指します。

総勢10名の選考委員・メンター




同プログラムの特徴の一つとして、選考委員・メンター合わせて10人ものスペシャリストが支援アーティストをサポートする点があります。

選考委員は支援アーティストの選考と3か月に1回予定されている中間報告会におけるアドバイスを中心に、メンターは月1回以上受けることが可能なメンタリング・プログラムを中心にサポートをします。メンタリングはアーティストとメンターの1対1で行われます。

選考委員・メンターはキュレーター、アーティスト、コレクター、ギャラリスト、エディターなど、それぞれの分野でアートの第一線で活躍をされている方々ばかりです。
支援アーティストは、選考委員・メンターそれぞれの専門性を活かしたアドバイスやメンタリングを受けることができ、自身の作品について、より多様で客観的な意見をもらう貴重な機会となることでしょう。

公式YouTubeチャンネルでは10名がTAAPについて、また現代アートについて話す動画が公開されています。
TAAPに応募を検討されている方だけでなく、現代アートに関心がある方にとっても、必見の内容となっています。

TAAP選考委員・メンター

TAAP公式YouTube

第1期の支援アーティストが決定するのは、2024年3月末。その後、およそ8か月の支援プログラムが実施され、11月には成果発表「アートワーク・プレゼンテーション・ステージ(仮称)」が予定されています。
選考の様子、支援アーティスト、支援の様子などは随時公式ホームページ、SNSなどで発信の予定とのことです。
TAAPからどのようなアーティストが羽ばたいてゆくのか、目が離せません。



TRiCERA ART

著者

TRiCERA ART

現代アートの歴史・楽しみ方・各アートジャンルの解説など、役に立つ情報を芸術大学卒業のキュレーターが執筆しています。TRiCERA ARTは世界126カ国の現代アートを掲載しているマーケットプレイスです。トップページはこちら→https://www.tricera.net