近年、投資対象として注目を浴びるアート投資。イギリスの調査会社・Knight Frank社によれば、世界の富裕層は資産の5%をアートなどのコレクション資産に投資しているそうです。
日本でも、株式会社ZOZOの創業者・前澤友作氏は著名なアートコレクター。2016年に前澤氏が約5700万ドル(約62.4億円)で購入したジャンミシェル・バスキアの絵画が、2022年5月に約8500万ドル(約110億円)で高額落札されて大変話題となりました。
今回は、アート投資を始めたいとお考えの方向けに、投資価値の高い人気作品を購入できるセカンダリーアートECサービスを6点ご紹介します。
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アート投資を始めるには?
アート投資では、まずアート作品を購入し、その作品の価格が上がったタイミングで売却することで利益を得ます。そのため、アート投資をはじめる場合は、まずアート作品の購入方法を検討しましょう。
プライマリー市場とセカンダリー市場とは
実は、アート作品を購入できる場所は、大きくプライマリー(一次流通)市場とセカンダリー市場(二次流通)に分かれます。
プライマリー市場は、ギャラリーやアートフェアなど、アート作品が初めて市場に流通する市場です。
若手作家や、資産価値の高い人気作家の新作を入手できる点が特徴です。
一方、セカンダリー市場は、アートの所有者同士が売買するオークションなどを指します。アート投資における資産価値が形成されるのは、セカンダリー市場の取引です
。オークションで高値がついた作家の作品はその後も高額落札が期待されるため、コレクターからの需要が高まります。
その影響でプライマリ・マーケットで値段も上がっていく……というように、セカンダリー市場はアート作品の評価を高める機能を持つのです。
セカンダリー市場でアートを購入するメリット
プライマリー市場もセカンダリー市場も、資産価値の高い作品は流通しています。今回は、この2つのうちセカンダリー市場でのアート購入に注目してみましょう。
セカンダリー市場のメリットは、ある程度の資産価値が確立した作品を入手できる点です。
オークション等に出品される作品は、専門家の査定を経て、高値で落札される見込みがあると判断されたもののみ。そのため、知名度や名声が確立された作家の作品を手に入れやすいのです。
一方、セカンダリー市場はプライマリー市場より価格帯が高い点はデメリットでしょう。
しかし、資産価値の高い作品には多くのコレクターが殺到するため、新作のみが出回るプライマリー市場では入手難易度が非常に高くなることもしばしばです。
また、プライマリー市場での流通価格が安い作品は、必ずしもセカンダリー市場で高値で売れるとは限りません。
「ある程度資産価値が担保されたアート作品を揃えたい」という場合、セカンダリー市場でのアート購入を検討すべきでしょう。
セカンダリー作品の入手方法3通りを紹介
ここでは、セカンダリー市場でアート作品を購入する方法を3通り解説します。
①オークション
②オンライン販売サービス
③CtoCサービス
①オークション
セカンダリー市場として真っ先に挙げられるのがオークションです。
世界的に有名なものはクリスティーズやサザビーズ、国内ではSBIアートオークションなどが開催されています。
複数の入札者が人気作品をめぐって競り合うオークションはアート作品の資産価値を吊り上げる格好の舞台。
出品作品はいずれも資産価値がある程度保証されています。
また、多くのオークションでは、開催前に下見会という出品作品の展示会が開かれます。
そのため、実際の作品を見てから落札できる点もメリットです。
一方、オークションでは価格が高騰しがちで、時には相場以上の金額を支払わねばならないケースもあるでしょう。
さらに、落札時には作品価格の他に手数料もかかります。
また、1つの作品を複数人で争うので、入手できる確率もやや低い点がデメリットです。
②オンライン販売サービス
近年は、ネット上でセカンダリーアート作品を扱うオンライン販売サービスが数多く登場しています。
こうしたサービスでは、オークションと同様、出品前に専門家の査定を経た、ある程度資産価値の確立された作品が出品されています。
また、オークションと異なり、あらかじめ購入価格が決まっているため、「予算を大幅にオーバーしてしまう」といったリスクを回避できます。
さらに、販売サービスによってはアートコンサルティングを実施しているところもあり、アート投資の相談に乗ってくれたり、資産価値の高い作品を代行して探してくれたりすることも。「専門家の助けを借りてアート投資を始めたい」という方にはぴったりです。
一方、オンライン販売のため購入の際に配送料がかかる点や、購入前に実物を見られないという点はデメリットでしょう。
(ただし、実店舗のあるサービスでは、問い合わせれば作品を見学できる場合もあります。)
③CtoCサービス
ヤフオクやメルカリといった出品者と購入者が直接取引する形のフリマサービスでも、セカンダリーアート作品が取り扱われています。
こうしたサービスでは相場より安い価格の掘り出し物を発見できるケースもある一方、専門家による査定を経ていないため、贋作のリスクも高いという点がデメリットです。「資産価値が保証された作品を手に入れたい」という場合はややハイリスクかもしれません。
【アートを買いたい方向け】セカンダリーアート販売サービス6選
前項では、セカンダリーアートを入手する方法を3つ紹介しました。どの方法にもメリット・デメリットがありますが、下記のような方にはオンライン販売サービスがおすすめです。
・資産価値がある程度担保されたアート作品を購入したい
・入手確率が高く、予算オーバーしにくい購入方法を探している
・自分のコレクション全般について専門家のコンサルティングを受けたい
そこで、この記事ではセカンダリーアートを購入できるオンライン販売サービスを、購入者観点から6つ紹介します。
タグボート
現代アートギャラリーのタグボートは、村上隆やミスター、ハビエ・カジェハなど日本・海外の著名作家のセカンダリー作品を扱っています。アート投資のコンサルティングサービスや作品の実物確認サービスなどが充実しているのも魅力。
- ・取扱点数: 約18,400点(プライマリー作品含む)
- ・ジャンル: 現代アート
- ・アーティスト例: ウォーホル、村上隆
- ・価格帯: ¥8,000 ~ ¥8,926.500
- ・特徴: コンサルサービス、作品の実物確認サービス
小宮山書店
小宮山書店は、本の街・神保町で80年以上続く古書店。写真やストリートアートなどを主に扱うセカンダリーギャラリーとしても名を知られています。
オンラインストア上でも、横尾忠則や天野タケル、キム・ロートンといった人気アーティストの作品を中心に、写真・版画・原画など約2500点あまりを販売。ファッションやクィア・アートなど、特定ジャンルが強いギャラリーです。
- ・取扱点数: 2537点
- ・ジャンル: 写真、ポスター、ストリートアート、立体etc
- ・アーティスト例: キム・ロートン、天野タケル、横尾忠則etc
- ・価格帯: ¥20,000 ~ ¥1,000,000
- ・コンサルサービス有無: 無し
- ・特徴: 写真、ストリートアート、クィア・アートなど特定ジャンルに強み
Walls Tokyo
Walls Tokyoは、東京・谷中に実店舗を構える現代アート専門のギャラリー。オンラインサイトでは、杉本博司やクリスト、ゲルハルト・リヒターといった、世界的に評価が確立された作家のリトグラフや写真を扱っています。原画よりは安価で、著名作家の作品が入手できる点が魅力。
- ・取扱点数: 不明
- ・ジャンル: リトグラフ、写真、ドローイング、油彩、立体etc
- ・アーティスト例: 杉本博司、クリスト、リヒターetc
- ・価格帯: ¥20,000 ~ ¥1,000,000
- ・コンサルサービス有無: 無し
- ・特徴: 版画作品など、比較的安価で購入できる作品が多い
いつき美術画廊
いつき美術画廊は日本作家を中心に扱うセカンダリーアート販売サービス。千住博などの現在活躍する有名作家から、片岡球子、東山魁夷、平山郁夫といった近代日本画の巨匠を扱っています。
- ・取扱点数: 不明
- ・ジャンル: 日本画、油彩etc
- ・アーティスト例: 千住 博、片岡球子、東山魁夷etc
- ・価格帯: ¥10,000 ~ ¥500,000
- ・コンサルサービス有無: 無し
- ・特徴: 近現代日本画家の作品を中心に取り扱う
CURIO
CURIOは、KAWSや草間彌生など、セカンダリーアート作品の販売を仲介するサービスです。メインは作品購入・売却代行やアート情報を提供するコンサルティング業務のため、「専門家にアート投資の相談をしたい」という場合におすすめです。
- ・取扱点数: 不明
- ・ジャンル: 現代アートetc
- ・アーティスト例: KAWS, 草間彌生、ロッカクアヤコetc
- ・価格帯: ¥10,000 ~ ¥500,000
- ・コンサルサービス有無: 有
- ・特徴:アートコンサルティングがメイン
TRiCERA
TRiCERAはアジア最大級のグローバルアートマーケットプレイス。
ロッカクアヤコやKYNE、村上隆からダミアン・ハーストといった国際的なアーティストのセカンダリー作品を販売しています。加えて、TRiCERA ARTは中華圏のコレクターとのコネクションがあり、国内では入手しにくい作品を扱っているケースもあります。
TRiCERAは東京・西麻布にギャラリーを開設しているため、購入前に作品を実際に確認することも可能です。
アートコンサルティング事業も展開しており、世界的に高い評価を得る超一流作家作品を扱う一方、将来的に大幅な価格上昇が狙える若手作家まで、幅広いポートフォリオの提案も。「アート投資を始めたいけれど、何を買えばいいか迷っている」という方に非常におすすめのサービスです。
- ・取扱点数: 公開作品70点ほど+非公開作品多数(プライマリー含め92,000 点)
- ・ジャンル: 現代アート
- ・アーティスト例(公開作品): ロッカクアヤコ、KYNE、ジェフ・クーンズetc
- ・アーティスト例(非公開作品): ダミアン・ハースト、アレックス・カッツ、友沢こたおetc
- ・価格帯: ¥40,000 ~ ¥2,000,000
- ・コンサルサービス有無: 有
- ・特徴:
- プライマリ事業を展開しているので、プライマリも視野に入れたポートフォリオ提案が可能
- 海外顧客ネットワークから作品を探すことも可能
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