絵画を買ってから、どうやってお手入れをすればいいか悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
「ずっと西日の当たる場所に置いておいたら、黄ばんでしまった…」
「絵を購入する前に、とりあえず作品保管のことを知りたい」
今回の記事は、そんな方におすすめです。
意外と繊細な絵画作品の最適なお手入れ方法について、一緒に学んでいきましょう。
アート作品を綺麗に保つ、3箇条
絵画や彫刻、版画など、様々な種類が豊富なアート作品ですが、どんな種類の作品でも共通して使える3つの保管原則があります。
①汚れ・埃をこまめに落とす
②直射日光は厳禁
③温湿度が上がり過ぎない置き場を確保する
一つ一つを解説していきます。
①汚れ・埃をこまめに落とす
壁にかけて飾っている原画の場合、日常生活で出てくるホコリなどの細かな汚れが上端のフチなどに溜まっていきます。
絵画の場合、気づくと一年くらい掃除していないこともしばしば……
そのままにしておくと、最悪の場合カビや色あせの原因になってしまうこともあります。
そうなる前に、たとえば1ヶ月に一度は壁から外してしっかり埃を落とす掃除を定期的にできるとよいでしょう。
その際、あまり気にせずに素手でササッと払ってしまうと、皮脂がつくこともあります。
なるべくタオル地の布や、クイックルなどで汚れを落としましょう。
もしくは、エアダスターなどの風圧を使うのもおすすめです。
額装がしてあるものは、透明なアクリル板と額の細かい隙間にも埃が溜まっているかもしれません。丁寧に落としてあげましょう。
②直射日光、ガスや煙は厳禁
アート作品にとって、直射日光は最大の敵です。
作品に使用されている絵の具などの画材は、何度も直射日光などに晒されると変色する可能性が高くなってきます。
また、排気ガスや煙なども作品劣化に直結します。
エアコンなどの排気口の近くや、喫煙する可能性のある場所の近くなどは極力避けましょう。
③温湿度が上がり過ぎない置き場を確保する
極端に温度・湿度が高い場所や、温度変化の激しい場所に置かれた作品は、キャンバスの布がたるんだり、絵の具の層が割れたりなど深刻なダメージになる可能性があります。
屋根裏などは空気がこもりやすいのでなるべく避けましょう。
湿度の理想的な値は、日本画の場合は55%、油絵は50%が良いとされています。
また、壁から外して保管している場合は、柔らかい布で包んだ上で通気性の良い段ボールなどの紙製の素材の箱に入れましょう。
ビニール素材の袋やエアパッキン(プチプチ)などは、短期間おいておく場合は問題ありませんが、長期になると湿度がこもることもあるので注意が必要です。
ずっと掛けておかない方がいい?
絵画は壁にかけて常に鑑賞しているのが作品にとっても良いことですが、意外にもずっと掛けてはおかない方が良いのです。
室内の蛍光灯でも微弱な紫外線があったり、ホコリなどの細かな堆積していく汚れを防ぐため、数ヶ月を目処に掛け替えるのが理想です。
アート作品も「休める」期間が必要だというふうに捉えるとわかりやすいでしょう。
最適な保管場所を「作る」ためのおすすめ商品
改めて絵画保管に理想的な場所の条件を書き出すと以下のようになります。
①風通しが良い
②直射日光・排気ガス・風・煙が当たらない
③温度・湿度が一定(20ºC, 50%)
しかし、完全にこの条件を満たす場所はなかなか見つからないかもしれません。
その場合は、以下のようなものを使って「作って」しまう方が早いかもしれません。
・サーキュレーター
・湿気とり
・温度計、湿度計
サーキュレーターを購入するのが難しい場合、扉・窓をこまめにあけて換気をしましょう。
湿気とりはクローゼット用のもので十分です。
温度計・湿度計まで揃えるのは大袈裟に聞こえるかもしれませんが、日本の環境は特に温湿度の差が激しいことで知られています。
百均でも十分使える温湿度計なども販売されていますので、ぜひ一度おいてみてください。
保管時の注意ポイント
壁から外して保管している期間に、一つ注意すべきポイントがあります。
それは絵を平置きせず、縦置きすることです。
スペース節約のために平置きにして積み重ねてしまう人もいらっしゃるかもしれませんが、作品のためにはよくないのでなるべく立てかける状態にしましょう。
リセールという手も
作品数が増えてしまって、飾れる作品よりも収納している作品の方が多くなってしまった方、十分楽しんだなという作品を持っている方。
個人の保管庫に眠っているだけでは、絵画作品もその魅力を発揮できません。
そういった場合、リセール(再販売)に出すという選択肢もあります。
TRiCERA ARTの「リセール機能」では、所有されたアート作品をTRiCERA上に再び出品し、適切な買い手に販売することが可能な仕組みです。
たくさんの人の目に触れることで、アート作品の経済的な価値が向上し、アーティストが作品に込めた思いも多くの人に伝わることになるでしょう。
詳しくはこちら
倉庫サービス
また、現在は様々な倉庫サービスも充実しています。
温度・空調管理を完全に任せられる上、自宅にものを置かなくて済むというのは大きなメリットになります。月額料金、セキュリティ対策、温度管理の仕方などのサービス方法は各社で異なってきますので、ご興味のある方は各社ホームページをご覧ください。
寺田倉庫 7000円~
三菱倉庫 5520円~
住友倉庫 3795円~
共進倉庫株式会社 6000円~
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