世界一有名なストリートアーティストといえば、バンクシーの名前があがります。
イギリス出身と言われているバンクシーは、2000年ごろからイギリス国内で活動をはじめ、パレスチナやウクライナなどの紛争地での活動で一挙に有名になりました。
今回は、そんなバンクシーの作品が日本で見られたという情報を集めました。
小池百合子都知事のツイート
2019年1月17日、政治家の小池百合子氏が「バンクシーかもしれない作品が都内にありました!」という内容でツイートを投稿し、大きな注目を集めました。これに伴う騒ぎを予測した東京都は、あらかじめこの部分を撤去していました。現在は、日の出ふ頭2号船客待合所で公開されているそうです。
東京都はバンクシーに問い合わせましたが、「描いた」と彼が明言することはありません。公共の施設への落書きは違法とされており、認めれば法的責任を追及される可能性があるというのも理由の一つでしょう。
同じ理由で、世界の様々な場所で作品を描くときも、バンクシーは決して自分の姿を誰にも見られないようにします。
全国の様々な場所に描かれたバンクシー(かもしれない)絵
千葉県印西市の双子公園では、園内にある公衆トイレの壁に、直立歩行する猿人が銃のようなものを持った絵が描かれ、バンクシーではとSNS(交流サイト)で話題になりました。これは2019年2月に発見され、見物人で賑わっていたといいます。
その後、千葉県九十九里町の防波護岸でもバンクシーの作品「少女と風船」に似た絵が見つかりました。
また、1月には兵庫県西宮市の阪神西宮駅近くの高架下の縁石にかばんと傘を持つピンク色のネズミのような絵、2月には高松市のスケートボード練習場で傘とかばんを持つネズミの絵が見つかっています。
なぜ発見は2019年初頭に集中しているのか?
なぜこんなにも日本でもバンクシー(?)作品が相次いで発見されたのかについては、様々な議論があります。
東京都の防潮堤で発見されたネズミの絵に関してはバンクシーのホームページに掲載されているものとほとんど完全に一致しています(なお左右反転されている)。
これは2003年にバンクシーが来日した際に描かれたのではないかというのが通説になっており、インクの経年劣化具合などや一致具合から本物の作品であることは確実だと思われます。
バンクシー作品に詳しい東京芸術大の毛利嘉孝教授(社会学)は、他の作品については「バンクシーは絵を描く際、逮捕リスクの調査など周到に準備する。ふらっと来て描けるものではない」とし本物の可能性は低いとみています。
なぜこの時期に発見が集中したのかはわかっていませんが、2018年にサザビーズオークションで落札された作品が落札と同時にシュレッダーにかけられることで世界的なセンセーションを巻き起こしたり、2021年からは全国を巡回する「バンクシー展」が開催されたため、最初に防潮堤で本物が発見されたのちに模倣犯が様々な場所で発生したのではないかと考えられます。
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