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  • INTERVIEW

注目の若手現代アーティスト:ayaka nakamuraとは?

2023/04/12
TRiCERA ART TRiCERA ART

このシリーズでは、日本の若手で今注目すべき活躍をしているアーティストを紹介していきます。
第一回目は、ayaka nakamuraです。

ayaka nakamuraとは?経歴と作品


2013年、武蔵野美術大学油絵学科版画専攻卒業。
大型新人発掘アートコンテスト 「ARTIST NEW GATE」 第1回グランプリ受賞。
主な個展に Bunkamura Box Gallery・MU GALLARY、ほかPOLA ANNEXにてグループ展を行う。
近年ではアメリカ・デンマーク・中国にて滞在制作を行い、NY・ベルリン・台北などで展示会を行うなど、国内外問わず活動。
各地へ赴くなかで感じ取った土地のエネルギーや人々の雰囲気を表現。言葉は背景や受け取り手によって意味が変わるという思いから、言葉になる前のものを絵として共有することを試みる。
アーティストページ



finding some kind of peace ##
W 105.00cm x H 192.00cm|¥1,100,000



finding some kind of peace Ⅰ
W 33.50cm x H 53.50cm|¥320,000


ayaka nakamuraの魅力

大地の生成を目の当たりにしているかのような荒々しいマチエール(質感)、またそれと同時に感じられる色彩への繊細な感覚。
ayaka nakamuraの作品は、見る者の感覚を研ぎ澄ませるような不思議な力を持っている。

彼女は、小さい頃から鉛筆を渡せばずっと絵を描いているような子どもだったという。
元々海外での生活やホームステイに関心の高い家庭に育ち、中学時代にアメリカへホームステイを経験。また、高2~高3でアメリカ・オレゴン州で再びホームステイを経験する。
二度の海外滞在の経験から、狭い価値観にとらわれない多様性を身につけたnakamuraは、帰国後は国内の進学校に通いながらも、自分の主題である「人の手が足りていないところに価値を見出したり、喜びを届けたい」という想いから、医大か美大で悩む。
結果、美大に合格し、様々な表現方法を実験しながら現在のスタイルに至った。

武蔵野美術大学時代には、アニメーションや映像などにも携わり、絵画以外の表現方法にも意欲的に関わった。
その経験が、単に絵の具を塗るだけではない、実感の伴った重厚な表現力を支えている。

また、アンゼルム・キーファーやサイ・トゥオンブリーといった海外作家を参照している。
キーファーの、まるで大地がそのまま絵画になったかのような、様々な素材をコラージュしつつ重厚なマチエールと莫大なスケール感で展開される制作は、nakamuraのスタイルに確かな影響を与えていると言えるだろう。
参考:アンゼルム・キーファーの作品

参考:サイ・トゥオンブリーの作品



上がりつつあるayaka nakamuraの評価

タグボートなどのプラットフォームを利用して、地道に、しかし着実に作品販売の実績を積み重ねてきた。
2023年現在は号単価2万5千円ほど。
コンスタントに作品を制作・発表し、若手としては稀有な評価を獲得しつつある。
一方で絵の価値はサイズではないという考えのもと、作品によって幅を設けている。
NY・フランスなど海外コレクターからの注目が高く、今後入手困難になることが予想されている。


ayaka nakamuraのアーティスト観

nakamuraは、小さい頃に世界を旅する黒猫の絵本に憧れたことをきっかけに、旅人になりたいという想いがずっとある。
これまでに10カ国ほどに滞在。モンゴルや中東などでは充実した時間を経験した。
そのときに撮った風景をいくつか織り交ぜて絵にしたり(一度描いて壊して、その上からまた描いて壊して、を繰り返すと、下のレイヤーが表出したりいくつもの景色が混ざったりするという)、さらに自分が感じ取ったその土地のエネルギーや人々の雰囲気などを表現。
このようなプロセスにより、「言葉になる前のもの」を見る者と共有したいと願っている。
言葉は、同じ文言でも背景や受け取り手によって意味が変わって来るという性質があり、nakamuraの絵画はそのような言葉の性質を炙り出す。

また、自分が普段の生活で目にしたものや拾ったものを作品に埋め込んだりすることもあるという。
元々映像やグラフィック的な表現が好きだったこともあり、全体を俯瞰しながらも一点にフォーカスすることだったり、見つけたもの(=ファウンドオブジェクト)を気ままにコラージュしていくというスタイルがはまっている。

また、nakamuraは、「アウトプットが等身大」であるとも語る。
サイズが大きい作品の方が直接に自らのパワーをぶつけやすく、等身大の自分が見えてくる。
対して、小さいサイズの作品は、同じ量のエネルギーが小さな画面に凝縮されているため、大きな作品にも負けないような濃度を持っている。実際、彼女の作品をリアルではなくディスプレイ上で鑑賞するとき、30cm前後の小品であっても、人の背丈ほどもある巨大な作品かと勘違いしてしまうほどのスケール感が感じられる。
実際に彼女の作品を目にすると、「これほどの集中力がこの画面に詰め込まれているのか」と驚くだろう。



確かな基盤を築きつつ、安定した評価を得つつあるayaka nakamura。しかし、彼女の制作は実験精神と挑戦心に満ち溢れている。
今後の活躍に注目していきたい作家である。

アーティストインスタグラム

アーティストFaceBook






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著者

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現代アートの歴史・楽しみ方・各アートジャンルの解説など、役に立つ情報を芸術大学卒業のキュレーターが執筆しています。TRiCERA ARTは世界126カ国の現代アートを掲載しているマーケットプレイスです。トップページはこちら→https://www.tricera.net