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巷でよく目にする「印象派」を代表する画家、クロード・モネ。今回は、彼の有名シリーズ《睡蓮》などを中心に、独特の絵画制作を解説していきます。
モネは、風景を照らし出す光が刻々と移り変わる様子を絵画にうつしたことで有名です。彼以前の古典的絵画は、薄暗いアトリエで、スケッチや下絵をもとに長い時間をかけて描かれました。モネ、ルノワール、シスレーやピサロをはじめとする印象派の画家たちはそれとは対照的に、戸外に出て明るい外光の中で見たものを直接描き写すという手法を取りました。当時は革新的だったために受け入れられるまでに時間がかかりましたが、今では「美術といえば印象派」というイメージすらあると言っても過言ではないでしょう。
モネは、「連作」という手法をよく使用していました。連作とは、同一のモチーフを反復して用いながら、季節、天候、時刻などによって微妙に移り変わる光の効果を捉えたものです。モネは、1890年代に『積みわら』『ポプラ並木』『ルーアン大聖堂』などの連作を制作していました。連作の手法を使ってライフワークとなった代表作《睡蓮》も、彼自身がジヴェルニーの土地に構えた庭をモチーフに延々と繰り返し描き続けられました。『ルーアン大聖堂』の連作
モネの睡蓮の作品は1895年〜1900年までの第1シリーズと、1903年以降の第2シリーズに分けられています。第1シリーズでは日本風の橋を作ったジヴェルニーの自宅の庭をモチーフに池と枝垂柳を光の変化と共に描かれているのが特徴です。『モネの庭の橋』(w.1419a)1895年『睡蓮』(w.1501)1897 - 98こちらの作品は1897年から99年にかけて描かれた8点の作品のうちの一つで、比較的写実的なタッチで描かれています。1895年の初期に描かれていた太鼓橋は描かれず、トリミングされた構図になっています。『睡蓮の池』(w.1516)1899年|フィラデルフィア美術館所蔵『睡蓮の池、バラ色のハーモニー』(w.1629)1900年|オルセー美術館所蔵
その後しばらく『睡蓮』の制作は中断し、再開されるのは1903年でした。この間、1901年にモネは池の拡張工事にとりかかっていました。1903年から1908年にかけての時期に制作された『睡蓮』は80点もの作品が確認されています。『睡蓮』(w.1683)1906年 第二のシリーズからは、水面とそこに映る虚像の樹木や空の反映、実像である睡蓮などが複雑に交錯した画面となっています。池の対岸の地面や、画面上方から垂れ下がる柳の枝などが描き込まれることもありますが、1906年以降は、ほとんどの作品において画面のすべてを水面が占めるようになりました。『睡蓮』(w.1706)1907年|DIC川村記念美術館所蔵
1909年の『睡蓮』展を見た批評家のロジェ・マルクスは、『ガゼット・デ・ボザール』誌に寄稿し、次のようなモネの言葉を紹介しています。「彼ら〔=昔の日本人〕のまれに見る趣味の良さはいつも私を魅了してきた。影によって存在を、断片によって全体を暗示するその美学に、私は共感をおぼえる」。モネは日本の浮世絵版画を愛好し、収集もしていました。モネのライフワークであった《睡蓮》は、日本美術の影響を大きく受けていたのです。西洋絵画の伝統では、風景は人の視線の高さで眺められ、画中には水平線が設定されて、地上と空とを分けていました。ところが、モネの『睡蓮』連作では池の岸の地面は徐々に描かれなくなり、画面全体を水面が占めるようになります。このような作品は、描かれた画面の外にも水面が続いていることを暗示し、水面に映る虚像が、空や岸辺に生える樹木の存在を暗示することになります。モネの言う、「影によって存在を、断片によって全体を」暗示するという、西欧絵画の伝統とは一線を画した表現がここにはみられます。
1909年から1912年にかけて、『睡蓮』の制作はまたも中断しています。これには複数の要因があり、モネ自身の老齢による白内障の症状が出てきたこと、妻アリスの死去、セーヌ川の氾濫による洪水の被害でジヴェルニーの庭も被害を受けたことなど、立て続けに災難がモネを襲います。『花のアーチ、ジヴェルニー』(w.1779)1913年彼は1913年に再び制作を再開しますが、この年に描かれたのは、池畔にあるバラのアーチを主モチーフにしたものでした。
1915年以降に制作された睡蓮は、それ以前のものに比較して画面が大型化しています。すでに70歳代になっていたモネですが、1914年から1919年の間には、画面の長辺が2メートル近い『睡蓮』67点を制作し、同時期に描かれた『アイリス』3点を含めると、計70面もの大画面を制作しています。『睡蓮』(w.1788) 1914 - 17年ジヴェルニーのモネ邸の庭の写真「大装飾画」として計画されていた大規模な睡蓮の連作は、最終的にはオランジュリー美術館に収蔵されている大画面作品群に結実します。一つの固定した視点から眺められ、遠近法によって秩序づけられた風景はオランジュリーの壁画にはありません。本作品の鑑賞には、展示室内を歩きながら、視点を移動させつつ見るという身体的体験が伴います。こうした、鑑賞者が絵に囲まれ、絵の中に入り込むという発想には、日本の襖絵の影響も指摘されています。オランジュリー美術館の様子
19世紀に起こった印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネ(Claude Monet)は、1840年11月14日にフランスのパリで実業家の父と歌手の母の間に次男として生まれました。学生の頃のモネは、木炭画で特徴を大袈裟に描いた肖像画や風刺画を描いて売っていたので、地域の人々からもよく知られていました。
パリに移って絵を学びたいと思っていたモネに、当初父は反対していたものの、モネが風刺画・肖像画を売って自分で稼いだお金で移り住むことには許可を出します。そうして1859年にモネはパリへ引越しました。1862年に入学した美術学校でのアカデミックな美術の授業を好まず、アトリエに通ってルノワールやシスレー、ピサロ、バジールのような画家たちと出会いました。大衆に開かれた唯一の展覧会で芸術家の登竜門のような場のサロン・ド・パリにも1865年に作品を出品したモネは、「オンフルールのセーヌ河口」と「干潮のエーヴ岬」で入選します。モネは1871年から1878年までの間、パリの北西の街アルジャントゥイユに暮らし、近郊の風景を繰り返し描きました。この美しい冬景色の絵画もその一つです。モネは、戸外で絵を描く方法を採り始めてからすぐ雪景色を描いています。他の仲間の画家たちがあまり関心を示さなかったこの題材に対して、モネは積極的に取り組み、白い雪の上に戯れる繊細な光の効果を追求しました。《雪のアルジャントゥイユ》1875年また、アルジャントゥイユ時代には、妻のカミーユと息子のジャンをモデルにして、二人が風景の中にいる様子を繰り返し描きました。印象派に特徴的な、一瞬の美しさをキャンバスに留めた作品は、1879年に早逝してしまうカミーユの儚さをも感じさせるようです。その中でも特に《散歩、日傘をさす女性》が有名で、この作品はワシントンのナショナル・ギャラリーに所蔵されています。《散歩、日傘をさす女性》1875年
モネは、自身と同様に明るくあざやかな色彩を用いた写実的な景色を描くなど、当時の常識からすると新しい画風を取り入れていたサロン・ド・パリから拒否されていたルノワール、シスレーなどの画家たちと一緒に無名美術協会を結成し、独立した展示会を企画するようになります。その協会の最初の展覧会は1874年に開かれ、現在では「第一回印象派展」と呼ばれることになる伝説的な展覧会で、モネは『印象、日の出』と題した作品を出品します。この作品が当時の批評家たちに酷評されます。まるで未完成のように見える筆致で仕上げられたこの作品を揶揄する意味で「印象派」と呼ばれたモネたちは、のちには美術史上でも稀有な輝きを放つ革新性を認められることになります。《印象、日の出》1874年
Water lily pond by Liubov KuptsovaW 20.00cm x H 40.00cm|¥38,300SPRING TIME by Julia BorgW 90.00cm x H 90.00cm|¥314,600Waterlilies ( Diptych ) by Marco OrtolanW 84.00cm x H 42.00cm|¥237,500合わせて読みたい世界の名画10選|不朽の名作を知る印象派とは一体なに?歴史や有名な画家や作品を解説有名な世界の絵画10選|近代美術をもっと深掘り全てが美しい!海外の美術館10選まとめ有名な西洋絵画は、日本で見られる!美術館案内
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