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油絵とは?特徴やおすすめの油絵を紹介

2023/03/17
TRiCERA ART TRiCERA ART

「あなたはどんな絵が好きですか?」

美術館に遊び行った際や、アートの話になった時、こんな話題を経験したことがある方もいるかもしれません。
世界には様々な種類の絵が存在しますが、それは描く素材によって分類されています。
日本の美術館で見られる絵画の中では、油絵が最も親しみ深く見たことがあるものでしょう。ゴッホ、モネ、ピカソなど有名な海外の画家が絵を描くのに使ったのも、ほとんどの場合は油絵です。
油絵とは改めてどんなものなのか?
今回は油絵具という不思議な魅力を持つ画材の解説をしつつ、どのように油絵を楽しめばいいのか、さらにおすすめの油絵アート作品までを網羅していきたいと思います。

Nameless 1723 by Norris Yim
W 60.00cm x H 70.00cm|¥222,500



油絵の特徴とは

①油で溶く


油絵が、例えば水彩絵具や鉛筆、パステルなどの他の画材と最も異なる点は、「油で絵の具を溶く」という点です。
基本的には、様々な画材にわたる様々な色彩のもとになっている物質=顔料それ自体は、変わりません。(もちろん、メーカーやレーベルにより独自の色彩を持っていることは前提としています。)
油絵具のカドミウムレッドも、透明水彩絵具のカドミウムレッドも、絵の具のもとになっている顔料は同じ。その違いを作っているのは、その顔料を紙やキャンバスなどの「支持体」と呼ばれる、いわば描かれる側の素材に「接着する物質」です。

絵の具は、「顔料」+「接着剤」でできています。

油絵具の場合、接着剤は乾性油と呼ばれる種類の油になります。そして、水彩絵具の場合、接着剤はアラビアゴムという物質です。アラビアゴムは水に溶けることができて(水溶性)、水分の蒸発にともなって紙などの支持体に顔料がしっかりと固着するようになっています。
それに対して、乾性油は油の酸化、すなわち油の分子が酸素と結合することにより乾燥し、顔料がキャンバスなどの支持体に固着するようになります。


②乾きにくい


乾性油という種類の油が酸化するスピードは、水分が蒸発するスピードよりもかなりゆっくりです。
指で触って絵の具がつかないようになる(表面乾燥)までに1~3日、極端な厚塗りなどをした場合には絵の具の層の内部まで完全に乾燥するのに数ヶ月〜1年もかかることがあります。
そのため、一回の描画の際に乾燥を気にせずゆっくりと色を作ったり、グラデーションを作ったりすることが可能ですが、逆に言えばその次の描画を乾いてから行いたい場合は、数日置いておいてからでないと、半乾きの絵の具を不用意に削り取ってしまう場合もあります。

③色を作りやすい


上のセクションでも触れた通り、乾きが遅いことの最大のメリットの一つにグラデーションを作りやすいということがあります。
また、油絵は下の層が透き通って見えるような透明感を持ったまま乾燥するように絵の具を使うことが可能です。乾燥して絵の具が固まった後も、まるでまだ描きたてで、濡れているかのような輝きをもたせることができます。


④マチエールの幅が広い


matière(マチエール)とは、フランス語で「表面の質感」という意味の言葉です。
油絵具は、特に水彩絵具などと比較して粘性が高いまま使うことが可能です。チューブから出したままの絵の具をキャンバスに置けば、まるで粘土細工をするように表面の凹凸をコントロールすることすら可能になります。
激しい凹凸で表現するゴツゴツした質感や、逆にフラットで滑らかに絵の具をおくことでヌルッとした質感を表現したり。油絵具は、質感の表現において他の画材よりも群を抜いて自由度が高いと言えます。



油絵の楽しみ方

上記のセクションでは、油絵具の独特な性質を解説してきました。
ここでは、絵画で表現すること自体をどのように楽しめるか、さらに鑑賞者として表現されているものをどのように見て楽しめるか、という点をご紹介していきます。

油絵のモチーフ

油絵は描かれるモチーフによって静物画、人物画、風景画、具象を伴わない心象風景のような抽象画まで多様に分類されます。
リビングや自室の机のそばにかかっていても違和感のない静かな風景画や静物画、客室に飾って華々しい雰囲気を感じられるような鮮やかな抽象画、などなど、モチーフやテーマによって全く雰囲気や意味の違った空間が生まれます。
また、複数作品が共演することによりオンリーワンの空間が生み出されます。

Kissing Underwater by Marco Ortolan
W 42.00cm x H 42.00cm|¥101,100

描く対象は自由。描き方も自由。

数百年前から長い歴史を持つ油絵を使っているのだから、ちゃんと伝統を踏まえていないと…
そんなことはありません。どのように油絵具やキャンバスという画材を生かしていくのか。それをどのように鑑賞者に見せていくのか。これは、今を生きるアーティストの意志に委ねられています。
これを読んでいるあなたが画家なのか、コレクターなのかはわかりません。
どちらにしても、油絵という、最も伝統的かつ最も先端的な素材を、今回の知識をもとにして使ってみたり鑑賞してみたりすることで、さらに深く体験することができるはずです。
本稿で得た知識を使って、次に油絵に触れる際に立体的な体験をしてみてください。


おすすめの油絵のアート作品

様々な種類のテクニックを駆使して描かれる油絵をご紹介いたします。


Peaches by Tetiana Novikova
W 50.00cm x H 30.00cm|¥27,000



Alto Lago by Antonino Puliafico
W 90.00cm x H 80.00cm|¥229,200



Pink mist by Ruslan Kiprich
W 65.00cm x H 50.00cm|¥120,000



Rainy London by Artem
W 50.00cm x H 70.00cm|¥128,100


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現代アートの歴史・楽しみ方・各アートジャンルの解説など、役に立つ情報を芸術大学卒業のキュレーターが執筆しています。TRiCERA ARTは世界126カ国の現代アートを掲載しているマーケットプレイスです。トップページはこちら→https://www.tricera.net