NFT市場は、今やアート市場の中でも巨大なサブマーケットと言えます。
アート作品のみではなく、エンタメや音楽などともオーバーラップしながら巨大なマーケットになっています。
その中でも、一つの作品に何十億円という法外な値段が付くことがあります。
NFTアート元年から少し時間が経った今、NFTで高額取引をされているアーティストを知っておきましょう。
NFTで大金を稼いだアーティスト|海外
Beeple
公式サイト
まず最初は、NFTアート史上最高価格で落札された作品のアーティスト、Beepleを見てみましょう。
Beepleは、Mike Winkelmannというアメリカ人のデジタルアーティストのアーティストネームです。
彼の《Everydays: The First 5000 Days》という作品は、最初はただの紙に描いたドローイングから始まった「毎日一枚の作品を作る」というシンプルなルールから始まりました。
タイトルにもある通り、このシンプルなルールを文字どおり毎日休まずに14年間ほど継続し、5000枚の作品を一つの画像にまとめたデジタルコラージュ作品が、クリスティーズ・オークションにて超高額で落札されたものになります。
最初は他愛もないドローイングだったものが、次第にCinema4Dなどの3Dソフトを使用したハイクオリティなCG作品に変化していき、当時のアメリカの社会情勢を反映した内容や即興的なアイディアに溢れたCGドローイングを変わらず毎日インスタグラムで発表しています。
CryptoPunks
公式サイト
CryptoPunksは、John WatkinsonとMatt Hallという二人の人物からなるLarva Labというグループから発表されたNFT作品のシリーズです。
作品自体は、先ほどのBeepleと比べると非常にシンプルなイラストです。これらはアルゴリズムにより生成されたもので、一つひとつ似た要素を持ちながらも確実に違うというイラストが1万枚生み出されました。
最初は無料で配布していましたが、次第にオークションなどで取り扱われるようになり、現在ではたった1枚の24 x 24 ピクセル・8ビットのドットイラストが20億円を超える値段に当たる超高額で取引されています。
このプロジェクトは2017年に始まり、NFT作品としては最初期に当たる時期に発表されました。ブロックチェーン・仮想通貨のというメディウムを駆使した最初期の存在として、美術史家からも歴史的な価値を認められています。
PAK
公式サイト
世界で2番目に高額がついたNFT作品を作ったPAKという匿名アーティストがいます。
彼のClockという作品は、「WikiLeaksの創設者Julian Assangeがロンドンの刑務所で監禁されている時間を刻む」という作品になっています。この作品の売り上げは、全てJulian Assangeの解放とその法的措置のために利用されています。
PAKはおよそ20年ほど、ブロックチェーン技術の黎明期から活躍していて、66,616作品を売り上げています。その合計の売り上げは5億2700万ドル(57億9700万円)にのぼります。
SNOWFRO
Art Blocks 公式サイト
Erick Calderonという人物のNFTアーティストネームがSNOWFROです。彼は2020年にArt Blockという組織を立ち上げ、これまでに7,777作品を売り上げています。
Art Blockでは、キュレーションされた様々なハイクオリティNFTアーティストの作品が販売されています。
NFT作品では、版画のようにエディションという概念を持っていることが多いです。エディションとは、複製された同じデータの作品ではあるが例えば100コピーまでの限定生産で、一つひとつにユニークナンバーが付いているというシステムです。
これにより、特定の作品のエディション10の作品を持っている、といったことが可能になります。
NFTで大金を稼いだアーティスト|国内
それでは、国内の有名NFTアーティストをみていきましょう。
さいとうなおき
公式Twitter
さいとうなおき氏はポケモンカードや『ポケットモンスター』公式のイラストレーターとして活躍する人物です。彼は、同時に『MEGAMI』というNFTプロジェクトも発表しています。
『MEGAMI』は、2022年7月16日にリリースされたイラストレーターのさいとうなおき氏が手掛けるNFTコレクションです。
『MEGAMI』の特徴の一つ目は、PFPであることです。PFPとは、主にSNSなどのプロフィール画像として使用されるデジタルアートを指します。元となるデザインはさいとうなおき氏らがデザインし、AIによりそのヴァリエーションが生成されています。
このプロジェクトも1万点のデザインが公開されており、自身のSNSアカウントのアイコンとして多くの人が購入しています。
また、もう一つの大きな特徴は、最大500万ドルまで商用利用が可能だということです。ほとんどのケースで NFT はあくまでコレクションであり、所有権こそあれどそれを利用してお金を稼ぐようなことはできませんでした。しかし、『MEGAMI』に関しては、公式が商用利用を許可しているため、二次創作でゲームやマンガ、Vtuberとして利益を出すことが可能なのです。
Zombie Zoo Keeper
NFTアートを作り、合計で380万円を稼ぎ出した小学3年生のアーティストもいます。
「Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)」というアーティスト名で活動していますが、元々は夏休みの自由研究で取り組んだのがきっかけです。
最初はiPadでピクセルアートを描き、自由研究の一環でNFTマーケットへ出品。
その後どんどん広まっていき、有名DJのTwitterアイコンになった途端価格が大幅に上昇しました。
2021年9月の段階で、合計の取引額が380万円になっています。
現在でも二次流通マーケットで高額取引されているため、転売手数料も含めると相当な金額になっているでしょう。
村上隆
現代アートで有名な村上隆も、NFTマーケットに進出しています。
フラワーの作品はおよそ1万点ほどの画像があり、取引の合計額は日本人に関するNFTプロジェクトの中で「鉄腕アトムブーツプロジェクト」についで第二位を記録しています。
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