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NFTアートとは何か？初心者にもわかりやすく解説！

2023/03/09 TRiCERA ART

そもそもNFTとは？

ここ数年で急速に発展を見せ、数億円、数百億円という巨額の値段で取引されることも日常になってきた「NFTアート」。
しかし、まだまだ一般には「何かしらのデジタル技術を使ったアート作品」といった程度の認識しか浸透していないのではないでしょうか？
今回は、NFTの理解を深め、それをどのように活用できるのかを探っていきましょう。

NFTを支えるブロックチェーン技術

NFTについて知るためには、それを支える「ブロックチェーン」というテクノロジーについて知らなければなりません。
ブロックチェーンとは、情報が記録されたブロックを単位とし、チェーンのように受け継ぎながらデータを管理する技術のことです。
ブロックチェーンによってつくられたデータを改ざんするためには、ひとつのブロックの情報だけではなく、改ざんしたデータに続くすべてのデータを改ざんし続ける必要があります。しかし、それを実際に実現するためには膨大な計算が必要とされます。
そのため、ブロックチェーンのシステムに組み込まれたデータは事実上改ざんが現実的には不可能に近いということになります。

このようなブロックチェーンの特徴を活かした一つの技術が、NFTです。
NFTとは、Non-Fungible Token＝非代替性トークンの略で、ブロックチェーン上で発行される代替性のないトークンのことを指します。
基本的には普通のデジタルデータはコピーすることができてしまいますが、ブロックチェーン上で発行されたNFTにデジタルデータを紐付けることで、コピーできない＝唯一性という要素を加えることができるようになります。

このように、通常は複製可能であることが最大の特徴でもあったデジタルデータというものが、「１点もの＝複製不可能なもの」という大きな価値を手に入れることになります。

NFTアートとは？

これまでのアート＝美術の歴史では、例えばキャンバスに画家が絵の具で絵を描くことによって生まれる一枚の絵画は、それと全く同じものをコピーすることは事実上不可能である、という唯一性が、その作品を価値づける基準の中でも非常に大きな役割を果たしてきました。
この世界にその絵は一つしかないのに、多くの人が美しい・重要だといった価値を認め、欲しいと願うことが、たった一枚の絵画に何億円という値段がつく、というシステムなのです。これは市場の原理とも呼ばれます。

NFT技術は、例えば作品証明書・取引履歴などの面においてもアート界に大きな影響を及ぼしていますが、やはり注目するべきはデータ自体を唯一の作品として、これまでの絵画などと同じように価値づけられるという点にあるでしょう。
ここでいうデジタル作品に含まれるのは、画像データ・音声データ・およびその二つが組み合わさった映像データなどの場合が多くみられます。

NFTアートを購入するには？

NFTアートには美術分野の作家だけでなく、音楽家やマンガ家、イラストレーターといったクリエイターも参入しています。
ギャラリーでNFTアートを取り扱ったり、作家が自らが直接販売する場合もあります。
最近ではNFTアートを専門に取り扱うギャラリーも存在しています。
また、エントリーの方向けに、購入のハードルが低いNFTアート専門のマーケットプレイスも提供されています。
通常のインターネット通販と似たような感覚で購入を楽しむことができるかもしれません。

NFTアート購入後に何ができる？

NFTアートの多くは画像データや音声データであるため、通常の画像や音声データと同じようにさまざまに利用することが可能です。
例えば画像データであれば、デジタルフォトフレームに表示してインテリアとして楽しんだり、スマートフォンのホーム画面に設定して持ち歩いてみたりと、電子機器が身近なデバイスとして定着している私たちのライフスタイルには非常に馴染みやすいものとして鑑賞できるでしょう。

そして、やはり見逃せないのはNFTアートの資産性です。
通常のアート作品と同様に、NFTアートもまた二次的な売買によってその価値が変動します。例えば伝統あるオークションハウスのひとつ、クリスティーズのオンラインセールでは、デジタルアーティスト・Beepleの作品《Everydays - The First 5000 Days》が約6935万ドル（約75億円）で落札されるなど、高額の取引も話題になりました。